脱毛は痛い!?その原因と痛くない方法は?

常に美を意識する女性にとって、ムダ毛ほど邪魔と感じるものはないでしょう。

初めから生えてこなければいいのにとさえ思ってしまいます。

そのため、できる限り処理しようと思うものですが、脱毛は、とても痛みを伴う行為です。

痛みの感じ方は、人それぞれであることは言うまでもありませんが、多くの女性が脱毛時に痛みを感じるものです。

ではどうして脱毛は、痛みを伴う行為なのでしょうか。

自己処理の脱毛も、もちろん痛みを伴うものですが、ここではエステやサロン、医療クリニックといったプロに脱毛をお願いした時の、その痛みについて考えてみましょう。

 

毛の構造を知ることで、痛みの原因を知ろう

脱毛をすると、どうして痛いのか。

その答えを知る前に、まずは毛の構造を知っておく必要があります。

私たちの体に当たり前のように生えている体毛。

その構造を知らずして、楽に脱毛するのは難しいことです。

毛も立派な体の一部です。

まずは、そんな毛の構造から学んでみましょう。

 

①毛幹

皮膚表皮から突出している部分で、普段目にしている黒い部分です。

 

②毛根

皮膚表皮から下にある部分のすべてを総称したものです。

 

③毛球部

毛根の中でも、根元にある膨らんだ部分です。
この中に、毛の元となる毛母細胞や毛乳頭があります。

 

④毛乳頭

毛球部の中にあり、毛細血管から栄養を受け取る役割を果たしています。
受け取った栄養を、毛母細胞に届けます。

 

⑤毛母細胞

毛が誕生するための細胞です。
毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂を活性化させることで、毛を作り出します。

脱毛方法で痛みが違うって本当?

エステやサロン、医療クリニックではいろいろな脱毛方法が施術されています。
ですが、施設によって施術できる脱毛方法も異なります。どんな脱毛方法があるでしょうか。
そして、その施術はどこで行われているものなのか、それぞれ脱毛方法ごとに見ていきましょう。

 

①ニードル脱毛(電気脱毛) 施術できるところ:エステ・サロン・医療クリニック

毛穴に1本1本細い針を差し込み、電気を流して脱毛をする方法です。
毛根の中の毛乳頭を破壊することで、脱毛します。
電気を流すことからも、電気脱毛とも呼ばれます。
絶縁針と呼ばれる特殊な針を使って施術する脱毛は、「絶縁針脱毛」といい、医療クリニックでしか認められていない脱毛法です。

 

②医療レーザー脱毛 施術できるところ:医療クリニック

レーザー脱毛は医療行為にあたることから、医師免許を持った医師がいる医療機関でしか施術できません。
毛の黒い組織であるメラニン色素に反応するレーザーを当てることで、皮脂腺開口部や毛乳頭を破壊します。
高い出力のレーザーを照射することが可能です。

 

③光脱毛(フラッシュ脱毛) 施術できるところ:エステ・サロン

医療レーザーと脱毛の仕組みは同じです。
ですが、決定的に違うのは、使用する光の波長の違いです。
単一の波長で集中的に毛母細胞に光を集めて施術するレーザー脱毛に対し、複数の波長からなる光を使って、広範囲にわたり施術するのが光脱毛です。

脱毛が痛い理由はなに??

毛の構造や、脱毛の方法がわかったら、次は本題です。
なぜ脱毛が痛むのかについて考えてみましょう。

 

①自己処理の痛み

自分でムダ毛を処理することを自己処理や、セルフ処理と呼んだりします。
ほとんどの女性が自分でムダ毛を処理した経験したことがあり、自己処理は高い確率で痛みを伴うものです。
カミソリなどの刃物類を使って処理した際に痛むのは、カミソリの刃で毛穴周辺の皮膚を傷つけているからです。
また、毛抜きでムダ毛を引き抜く方法は、毛乳頭から無理やり毛が引き離されるものです。
そのため、皮膚も強く引っ張られることとなり、痛みを強く感じてしまいます。

 

②エステやサロン、医療クリニックの施術の痛み

脱毛は、プロの手にかかっても痛みを伴うものです。
その中でも以前は主流とされていたニードル脱毛は、毛穴に直接針を刺すうえに、電気を流すことからも、特に毛根周辺の皮膚に強い痛みが生じます。
医療クリニックが施術する医療レーザー脱毛は、皮膚の黒い組織に反応する光を照射する脱毛法です。
光によって発生した熱を毛根に与え、毛乳頭を破壊するため、それなりの強い光を当てることから毛根周辺の皮膚に強い痛みが生じます。
ですが、ニードル脱毛ほどの痛みではありません。
そして、エステやサロンで施術される光脱毛は、医療レーザー脱毛に比べると光の出力が弱く、照射範囲も広いことから、肌への負担も少ないものです。
医療レーザー脱毛より痛みは少ないと言われます。

 

③部位による痛み

脱毛に伴う痛みは、毛が生えている部位によっても異なります。
脇の下や、Vライン(ビキニライン)は、毛が濃く密集度が高い部位です。
このような部位には、エステやサロン、医療クリニックが施術するレーザー脱毛であっても少々痛みを感じる部位です。
レーザーは、毛の黒い組織であるメラニン色素に反応します。
毛が密集していると、たくさん光が照射されることになるため、その分痛みも強く感じてしまうのです。

痛みの感じ方は人ぞれぞれ!痛くない方法は

痛みの感じ方は人それぞれです。
そして、自己処理にしてもエステやサロンなどの専門家で処理するにしても、痛みに多少の差はあっても、全く痛みを感じないことはあまりありません。
そして、処理の方法によって痛みの感じ方には違いがあります。

①自己処理で1番痛いのは

ムダ毛を自己処理する際に、1番強い痛みを感じる方法は、毛抜きでしょう。
毛抜きは毛を無理やり引き抜く行為なので、毛穴周辺の皮膚も、毛根付近の皮膚も両方痛みを感じるものです。
特に成長期の毛は、毛乳頭と毛の結びつきが強いことから、無理やり引き抜くことで強く痛みを感じます。

②エステやサロン、医療クリニックで1番痛いのは

専門家にお願いする施術の中でも1番痛いのは、やはりニードル脱毛です。
針を刺したり、電気を流したりと、皮膚にかかる負担が大きい分、痛みも強くなります。
ですが、ニードル脱毛は、1本1本毛根にダメージを与えていくので、その効果は絶大です。
次に痛みを感じるのは、医療レーザー脱毛です。
やはり、高い出力で施術できるとあって、痛みは光脱毛より少し強くなります。
1番痛みを感じないのが、光脱毛です。
光脱毛は、医療レーザーほどの威力で照射しないことから、肌への負担も軽く、強い痛みも伴いません。
ですが、その分、医療レーザー脱毛に比べると、脱毛の効果はやや劣ります。

◆まとめ◆

脱毛と痛みの関係は、切っても切れないものであることがよくわかりました。
毛も体の一部であり、それを体から切り離すという考え方に基づけば、痛みが生じることも理にかなっているものです。
体の一部であることを意識しつつ、毛の仕組みまでも把握しておくと、精神的にも脱毛の痛みが多少は軽減されるかもしれません。
そして、痛みと脱毛の効果は比例するものです。
施術の際に、痛みを強く感じるものほど、脱毛の効果が大きいと言っていいでしょう。
美を追究するには、多少の痛みや忍耐が必要でもあります。
そのことを踏まえた上で、痛みと美意識とのバランスを考えながら、自分に合った脱毛法を考えるようにしましょう。

 

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