常に美を意識する女性にとって、ムダ毛はとても厄介な存在で、できるだけ目につかないようにしたいと願うものでしょう。
そんなことからも、ムダ毛を処理するために脱毛を決心する女性はたくさんいます。
脱毛と一言でいっても、近年における美容界の進歩と医療の発展により、いろいろな脱毛方法が存在するようになりました。
いろいろな方法がある分、脱毛に関する肌トラブルが増えてきていることも事実です。
そんなトラブルを避けるためにも、豊富な種類の脱毛方法の中から、自分の目的に合った脱毛方法を選ぶことが大切です。
それぞれの脱毛方法についてしっかり知識を深めた上で、選ぶようにしましょう。
あなたはどれ?脱毛の目的を選ぼう!
脱毛をしたいと考えた時、どんなことを脱毛に求めるでしょうか。
自分が求める脱毛の目的を確認してみましょう。
- とにかく見た目重視で、肌表面から見えない程度の除毛でいい。
- 毛が生えてこないように完全に脱毛したい。
- 脱毛したいが、できるだけ痛みを避けたい。
- 自宅でする剃毛の頻度を少なくしたい。
- 脱毛後の肌トラブルを避けたい。
- せめて太い毛から細い毛になってほしい。
- 全身脱毛したい。
- 永久脱毛をしたい。
- 費用をかけたくない。
- どこかに通院するのが面倒なので、自宅ですませたい。
脱毛を望む理由や、求めることは人それぞれで、さまざまであることがわかります。
そのすべてをかなえるのは恐らく難しいことでしょう。
だからこそ、その中からも自分にとって無理のない脱毛方法を選ぶことが大事であり、それこそが脱毛がうまくいく秘訣でもあるのです。
脱毛の種類を知って、目的に合うものを選ぼう!
自分が脱毛に求めるものが何かはっきりしたら、次は脱毛の種類について知識を深めましょう。
自分の目的に合った脱毛方法を選ばなくては、その次の「どこで脱毛をするのか」という選択ができないからです。
それでは、脱毛の種類にはどんなものがあるのでしょうか。
自宅でできる脱毛と、専門家であるプロにお願いする脱毛の2方向から見てみましょう。
≪自宅でする脱毛方法≫
①カミソリ
1番オーソドックスな選択で、誰でも1度や2度は経験したことがある方法でしょう。
カミソリを準備すれば、手軽にできることが最大のメリットです。
とりあえず、見た目が悪いことを避けるために、皮膚表面から見える毛を除去したいという目的であれば、最適な方法と言えるでしょう。
ですが、刃を直接肌にあてることからも、肌表面に細かな傷がつくことは避けられません。
また、毛の流れに沿って剃ることに注意しなければ、肌を傷つける可能性がさらに高くなる脱毛方法でもあります。
皮膚表面から上に存在する毛を除去するだけなので、脱毛というよりは除毛や減毛という扱いになるでしょう。
②毛抜き
先ほどのカミソリと並んで、オーソドックスな選択です。
毛抜きさえ準備すれば、すぐに取り掛かれるのがよいところです。
ですが、毛抜きで毛を引っ張り、毛根から引き抜く方法なので痛みを伴うところが、カミソリとの違いでしょう。
そして、ただ引っ張るだけという点からも、無理やり引き抜かれることによって皮膚表面や、毛根周辺に細かな傷がつくことも避けられません。
③除毛クリーム
除毛クリームと呼ばれる除毛専用のクリームやペーストを脱毛したい部分に塗布する方法です。
アルカリ性の成分が配合されており、肌に生えている毛を科学的に溶かして除毛する方法です。
除毛したい部位に塗布した後、しばらくおいてその後洗い流せば完了です。
こちらも除毛クリームを準備すれば簡単に取り掛かれることがメリットとなっており、除毛クリームは、ドラッグストアなどで簡単に入手できます。
簡単に入手できますが、商品によっては使用できる部位が決まっているものもあるので、しっかり確認することが大切です。
また、同じく商品によっては、自分の肌に合わないものがあるかもしれません。
使用前に、パッチテストなどで肌に異常が現れないかどうかもしっかり確認しましょう。
④ワックス脱毛
除毛クリームと同じで、除毛用のワックスを準備すればすぐに取り掛かることができ、使用にあたっての要領は除毛クリームと同じです。
除毛クリームと違うのは、その成分です。
ワックスは、ワックスの接着力を利用して、脱毛します。
温めたワックスを脱毛したい部分に塗布し、しばらく放置した後洗い流します。
エステやサロンでも施術される脱毛方法です。
⑤家庭用脱毛器
自宅で簡単に脱毛できる家電製品になります。
機器を使用することからも、完全に脱毛できそうな気がしますが完全な脱毛ができる機器というわけではありません。
「少しずつ生えてくる毛を減らす」ということを目的としたものが多いことから、脱毛ではなく、減毛という考え方になります。
このような自宅でできる脱毛機器も開発が進み、最近ではエステやサロンでするような光を使った家庭用脱毛器も販売されているようです。
ただし、出力などの威力は、知識がなくても扱えるほどの弱いものとなっていることが多いようです。
≪エステやサロン、クリニックでする脱毛方法≫
①ニードル脱毛(電気脱毛)
ニードル脱毛と呼ばれる脱毛方法で、またの名を電気脱毛ともいいます。
ニードルと呼ばれる専用の極細の針を毛穴に指し、毛根に直接電流を流して脱毛します。
1本1本施術することができるので、確実に脱毛できることがメリットですが、その分時間がかかってしまうことがデメリットでもあります。
そのため、元々生えている毛が少ない部位に最適な方法ともいえます。
また、レーザー脱毛よりも強い痛みを伴う脱毛方法です。
②光脱毛(フラッシュ脱毛)
広域波長の光を照射することで脱毛する方法です。
レーザー脱毛との違いは、照射する光の波長の長さと出力の違い(威力)です。
単一の波長で集中的に毛母細胞に光を集めて施術するレーザー脱毛に対し、複数の波長からなる光で広範囲にわたり施術するのが、光脱毛です。
レーザー脱毛は、医療機関であるクリニックでしか施術できないのに対し、光脱毛は、誰でも施術できます。
出力に一定の制限がされていることから、光脱毛は、エステやサロンで多く施術される脱毛方法でもあります。
照射する光が、毛の黒い色素であるメラニン色素に反応することで、脱毛する仕組みとなっています。
そのため、毛の色が薄かったりすると、その効果をあまり発揮しません。
レーザー脱毛や、ニードル脱毛に比べると痛みが少ないことがメリットです。
ですが、その分脱毛の効果は少々劣ります。
③レーザー脱毛
レーザー光線を毛根部に照射し、毛乳頭や、皮脂腺開口部を破壊して脱毛する方法です。
これらの行為は、医療行為にあたるため、医師免許を所持した医師がいる医療クリニックでしか施術できない脱毛方法です。
また、医療機関でしか使用できない脱毛機器などを使って脱毛できることが、メリットの1つでもあります。
エステやサロンと違い、より出力の高いレーザーを照射できることから、短期間で、より高い脱毛効果を実感できます。
「脱毛をする目的で、脱毛の方法・種類を選ぼう!」のまとめ
脱毛方法と言ってもこれだけの方法があることがわかりました。
また、その手法や目的によっては、「脱毛」ではなく、「除毛や減毛」にあたるものもあります。
その違いをしっかり理解しなければ、自分の目的に合った脱毛をすることができなくなるのです。
まずは自分が脱毛に求めることや希望することをしっかり把握したうえで、脱毛方法や場所を選択しましょう。
そして、どんな方法にもメリットとデメリットがあることも忘れてはいけません。
メリットとデメリットを比較したうえで、何が自分にとって重要なのかをしっかり判断することが大切です。
毛はただ、無駄に生えているだけのものではありません。
肌を守り、皮脂をコントロールし、余分なものを排出するという重役も担っているのです。
ただやみくもに脱毛、除毛、減毛するのではなく、毛が本来存在する意義も考えながら脱毛するようにしましょう。